
1.ご相談時の状況
上尾市内で、障がいをお持ちの40代の長男様と暮らす70代のお母様からのご相談事例です。「自分が倒れたり亡くなったりした後、この子はどうやって生活していけばいいのか」という、いわゆる『親なき後問題』に直面している状況でした。次男様の協力を得て、長男様を守る仕組みを構築したケースをご紹介します。
| 相談者 | お母様(70代・上尾市在住) |
| 家族構成 | 母(70代)、長男様(40代・重度の知的障がいあり)、次男様(30代・県外在住) |
| 信託財産 | 自宅不動産(上尾市)、金銭(2,000万円) |
2.抱えていた不安と問題点
上尾市内で、障がいのある40代の長男様と二人で暮らしている70代のお母様からの切実なご相談でした。
長男様には重度の知的障がいがあり、一人で金銭管理や各種手続きを行うことができません。お母様はご自身の健康に不安を感じ始めており、「もし私が倒れたら、あるいは先に亡くなったら、この子はどう生きていけばいいのか…」という、いわゆる「親なき後問題」に深く悩まれていました。
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遺言だけでは守りきれない:
「長男に全財産を相続させる」と遺言を書いても、長男様自身がその財産を管理・運用することができないため、悪徳商法の被害に遭ったり、生活費が枯渇してしまう恐れがありました。
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成年後見制度の使い勝手の悪さ:
成年後見人をつけることも検討しましたが、毎月数万円の専門家報酬が一生涯続くことや、柔軟な財産管理がしにくい点に抵抗を感じていらっしゃいました。
「なんとかして、私がいなくなった後も長男が安心して暮らせる確実な方法はないか」と、暗中模索の状況で当窓口にお越しになりました。
2. かなでのご提案・解決策(家族信託の設計)
県外にお住まいで、協力的かつしっかり者の次男様を交えて面談を行いました。そして、次男様に財産管理を託し、長男様の一生涯の生活を支えるための「親なき後支援型・家族信託」をご提案しました。
● 委託者(財産を預ける人):お母様
● 受託者(財産を管理する人):次男様
● 最初の受益者(利益を得る人):お母様
● 第二受益者(お母様亡き後の利益を得る人):長男様
● 信託監督人(次男様の管理を見守る人):司法書士
具体的な手続きの流れ
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「連続受益型」の信託契約:
お母様が元気なうちはお母様のために財産を使い、お母様が亡くなった瞬間に「受益者(権利)」が自動的に長男様へ移行する契約を結びました。
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次男様への権限移譲:
自宅不動産と預貯金2,000万円の管理権を次男様に託しました。お母様亡き後、次男様はこのお金を使って長男様の施設費用や生活費を定期的に支払っていく義務を負います。
3. 解決した後の結果とご家族の変化
家族信託を活用したことで、お母様が長年抱えていた「私が死んだら…」という深い絶望感と不安が、一気に安心へと変わりました。
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長男様の生涯にわたる生活保障:
お母様が亡くなった後も、次男様が信託財産から長男様の生活費や施設費用を毎月支払う仕組みが構築されました。まとまったお金を長男様が直接持つわけではないため、財産を騙し取られるリスクもありません。
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第三者(司法書士)の見守り機能:
「信託監督人」として当法人の司法書士が就任したことで、次男様の負担を軽減しつつ、財産が長男様のために正しく使われているかを客観的にチェックできる体制が整いました。
お母様は涙ぐみながら、「私が死んでも、この子が路頭に迷わない道筋を作ることができました。これでやっと、夜ぐっすり眠ることができます」とお話ししてくださいました。
4. 担当司法書士よりメッセージ
障がいのあるお子様を持つ親御様にとって、「親なき後問題」は最も重く、苦しい課題です。
家族信託は、親御様の「愛」と「想い」を契約書という形にし、親御様が亡くなった後も継続してお子様を守り続けることができる非常に強力な仕組みです。お一人で抱え込まず、まずは私ども専門家にご相談ください。一緒に最善の解決策を見つけましょう。
かなでの家族信託相談窓口にご相談ください!
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